温度差

2014年05月17日

中間テスト対策も1週目が終わろうとしています。南中はテストまでもう少し。そろそろ尻に火がつく時期です。

ここまでで生徒を教えていて気がついたことは実は毎年同じことです。それは2年生と3年生の温度差。

全体として2年生は宿題を忘れたり、持ってこない生徒が必ずいます。どこの中学校でも必ず。当然必ずやってから帰宅させますし、再テストは後日になっても必ず合格してもらいます。

比べて3年生で宿題忘れはほとんど皆無です。これは学力レベルの差や、何度も対策授業をこなしてきたことだけが原因ではありません。

一言で言えばそれは温度差。

ほとんどの3年生は受験学年として内申点を上げることの重要性がわかっています。自分のがんばりが自分の受験に返ってくることが意識できるようになります。それは自分から主体的に学習する姿勢につながります。必然的に宿題忘れや忘れ物はなくなります。

それに対し、まだ目標の高校もはっきりせず、2年生からの通知表が内申点につながっていくという実感も薄いのが2年生。それが毎回の授業にも「隙」となって出てしまうのも無理のない話かもしれません。

しかし、定期テスト前の一定期間を甘くならず、逃げず精一杯やり通す経験を積まなければ、何の結果も自信も得られません。

学年全体として早い時期に締まった隙のない雰囲気にもっていくこと、これが今の僕の目標であり、生徒一人ひとりの目標でもあります。

初めは「怒られるから、残されるから」宿題をやってくる、覚えてくる。それでかまいません。そのうち規範は自分の中に内面化され、うるさく言われなくても「やらされている感」なくきっちりとした学習ができるようになるものです。そして僕は、きっちりとやってきた生徒は褒める、怠けたりだらけたりした生徒は本気で怒る、ということが、この「規範の内面化に伴う自律」を作り上げると信じて疑いません。

そのためには恐ろしい奴と思われても一向にかまいません。喜んで鬼になりますよ。

今の中3生も2年生の時はずいぶん頼りなかったものです。忘れ物や宿題忘れをする2年生の諸君、まだ始まったばかりとはいえ、「ぬるい」状態から「自分のこととして力を尽くす」状態になっていきましょうや。

それが2年後のあなたたち自身の姿につながっていくのですから。